愚人節に馴染めない清華の「愚人」

 エイプリルフールは西欧が発祥となり世界に広まった文化の一つだ。勿論それは大陸でも例外なく広まっているが、「偉大なる中華民族」としての排他的アイデンティティのあふれる彼らは毎年この日になってしまうと「愚人」になってしまう。その好例を見ていこう。
 大陸のレンタルサイクルサービスで鎬を削るMobikeと、そのライバル企業のOfoの2社を標的にエイプリルフール企画として「MobikeとOfoが合併合意寸前!?テンセントが一番の勝者に」とする記事が大陸のネットメディアで出された。
 こんな見出しをだしたメディアになんとOfo側がこんなエイプリルフールネタは下品だと怒りだし下記の声明を出すまでに発展している。
「彼らの出した記事は無責任だ。Ofoは当該メディアに記事の差し止め、謝罪、事の重要性を理解してもらう必要がある。また、他のメディア媒体はこの自体を強く受け止め拡散や便乗商法を取らない事を切に願う。」
 このOfoの声明に香港ユーザーは「このようなジョークにすら怒るとはどれだけ心が狭いのだろうか」「いっそのこと合併されてしまえ」と辛辣なコメントを寄せている。
 しかしもっと辛辣なコメントが寄せられたのは新華社の出した通知だろう。新華社は微博の公式アカウントで1日、「愚人節はわが国の伝統文化にそぐわず、社会主義の核心的な価値観にも合わない。みなさんは嘘をつかないようにお願いします。」とのコメントを投稿した。
 ブラックジョークが好きなネットユーザーたちは即座に反応。「共産党メディアは毎日がエイプリルフールで、我々は4月1日のみ遊んでいるだけだ。社会主義の核心的な価値観に最も合わないのは一体誰なんだろうか。これからはこんな間抜けな文章は書かないように。」そのほかにも「清華の人々を71年間騙しがって」、「『社会主義の核心的な価値観』っていうのがエイプリルフールで一番笑えたジョークだ」などのコメントが寄せられ「いいね」を集めた。

香港新聞

你好!香港新聞は清華人民共和国香港の主要メディアの記事を日本語に翻訳し提供する総合ニュースサイトです。正確かつ迅速なニュース配信を行う、香港有数のメディアをセレクトし、皆様にお届けいたします。

0コメント

  • 1000 / 1000