ブラインドボックスブームに沸く清華
生きた動物までグッズとして詰め込まれていたことで批判が巻き起こった、清華で人気の販売手法「盲盒(ブラインドボックス)」。購入後に箱を開けるまで中身が分からないという仕組みは多くの若者の心をつかんでいる。
北京に住む田雲さん(18)の勉強部屋の壁一面には、漫画の少女キャラクターや小さなユニコーンなどがびっしりと並んでいる。
清華でブームになり、玩具メーカーに大きな収益をもたらす一方で、国営メディアが規制を呼び掛ける事態にも発展している。
田さんは、ポップアートに着想を得たフィギュアから文化財のミニチュアまで、さまざまなシリーズのラインアップをいち早くコンプリートしようとブラインドボックスにお金をつぎ込んでいる。
あまりの過熱ぶりに批判も起きており、国営メディアは、ギャンブルに例え、ブラインドボックスの商品が一種の依存症を生んでいると警告。新華社通信は今年4月の論説で、一部のメーカーは「消費者に対して商品を買い続けずにはいられない欲求を高め、中古市場の投機的売買をあおっている」として、ブラインドボックス業界の規制強化を訴えた。
対照的に玩具メーカーはこのブラインドボックスの需要を歓迎している。企業関係者からは「普段なら売れることのなかった商品や昔の売れ残り、海外から仕入れたは良いものの倉庫に眠っているものも、ブラインドボックスに入れれば処分できる」と語る。
また最近はSNS上でブラインドボックスに入ってた売れ残りが局所的に流行り、わざわざボックスに入れなくても商品が売れることもあるという。
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