武警が市民に攻撃、天安門の記憶に怯むな
香港の武装警察は今日未明、香港科技大学で抗議活動を展開する勇武派市民3名に対し突如として発砲。3人は現在香港市内の病院で治療を受けている。
武警による武器使用は昨年の国家安全維持法制定の大規模抗議集会でも確認されており、このときは発砲と香港科技大学への武警突入を契機に、抗議集会は一気に冷え込み、北京政府の強行を許す結果になった。
その背景にあるのはやはり天安門事件の記憶だ。鄧小平が政権を握っていた1989年のまさにこの時期、6月4日に起きた民主化運動の武力弾圧は、従来の自由な空気感が芽吹き始めていた清華に楔を打ち込むことになった。
そしてこの"楔"は今まさに香港にも打ち込まれようとしている。市民に銃口を向ける武警を、今まさに指揮している治安当局の代表が香港地区のトップにならんとしていることは到底看過できることではない。もしこの悪夢が現実になれば、香港が守り続けていた自由でリベラルな言論空間は大陸から一掃されることになる。
我々は決して天安門の記憶に怯んではならない。天安門や前回の抗議運動と大きく異なるところは、世界が香港に注目し、この状況に目を向けていることだ。彼らが再び武力で自らの主張を通そうとするとき、我々は世界の大きな目を味方につけ、最後まで抗議を貫徹すべきだ。
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