清華がバンクーバー合意破棄

 清華人民共和国外交部は現地時間で5/1の午前9時にニューヨークで行われた連合機構総会で、米日両政府の連合機構大使宛にバンクーバー合意の破棄を通告した。
 「2020年バンクーバー合意」は釣魚群島を巡る華日両軍の衝突に対し、第三国たる米国がこの警備を請け負う形で合意した文書。締結直後から清華国内では、政府による勝利宣言やその関連報道などの影響を半ば皮肉する形で「利益なき辛勝」として呼ばれており、国民の不満が溜まっていた。
 この突然とも言えるバンクーバー合意だが、実は兆候は以前より見られた。海軍記念日直後の黄政治委員の失脚などがその代表例だ。同氏は釣魚有事の主力であった北海艦隊の司令委員で、米空母への戦略的攻撃などを可能とする戦略ロケット軍の司令部要員たる黄滬寧中将と比較的近い宗族の関係にある。黄政治委員の失脚は釣魚有事の責任を取ったものであるのは明白で、同氏の後任が決まり新たな動きを起こせるようになったことを示している。
 また相次ぐ海軍艦艇の就役や南華海方面からの海警局艦艇の撤退なども釣魚有事に備える姿勢を示している。何より清華はここ最近に入り台湾の武力統一を明確に打ち出したことからもバンクーバー合意破棄は時間の問題だと見られていた。
 このタイミングでのバンクーバー合意破棄は米国軍などを刺激し清華の周辺海域に多くの軍が展開されることが予想される。清華は現時点で軍事的に動きを見せていないが、状況次第ではいつ軍事衝突が起きてもおかしくない。

香港新聞

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