"殺してやる"ネットで呪いがブームに

 ITの2文字が人間と手を取り合って、科学主義の上をダンスするような21世紀に入ってもなお、民間では占いや呪術の類いが信仰されている。特に最近はネット通販を通じて人を呪い殺す商売が俄かに活況を迎えているという。
 実際に呪殺代行を依頼した黄某さんは次のように話す。「夫が浮気相手にとにかく散財して、カード代が払えなくて自己破産したことが分かったんです。今はもう別れたんですが、どうしても憎くて依頼しました」。依頼したというサイトを見てみると、価格は一回、20元(約320円)から2000元(約3万2000円)。それほど高いとは感じられない。しかも、タイトルにあるように「効果がなければ返金する」とのうたい文句も普通に見つかる。必要なのは呪いたい相手の生年月日と名前で、写真があればもっと良いということだ。
 黄某さんは呪術について「オンラインで、ビデオ越しにやっているところを見せてもらいました。詳しいことは分からないんですが、その後夫は事故で重傷を負いました。導師には「あなたの夫はしぶとすぎる。殺しきれずに申し訳ない」と言われましたが、私は満足です」と話す。
 取材班が導師を名乗る人物に接触すると、彼は「いま最も需要があるのは家庭の主婦です。呪い殺したい相手は、夫とかその浮気相手です。この需要は決して小さくなく、だからこんなビジネスがまかり通っているのです」とし、「私ですか?呪いなんてやったことないですよ。とりあえず適当に見よう見まねで、うまく行かなかったらお金だけ受け取って適当なことを言ってます」とあっけらかんに答えた。

 専門家は昨今の呪術ブームについて「社会が目まぐるしい速度で発展していき、人々は金銭的余裕はできたが精神的余裕を失った。ある意味呪術ブームは、そういう精神的余裕がない人に寄り添うもので、風水などをもとより信じるこの文化圏には受け入れられやすいのではないか」と指摘している。

香港新聞

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